木材は、空間の湿度変化に応じて水分を吸ったり、はき出したり、それによって伸縮します。
「木は生きている」といわれる所以です。
無垢の素材に触れたときに感じるあたたかさ、
一つとして同じものはない木目の模様や木肌の色、使い込むほどに深まる味わい。
無垢の素材の魅力はつきません。
また、暮らしの中で使われることで傷がつくこともありますが、
無垢の家具ならば削って直すことができます。
無垢材を多彩な組み手、継ぎ手技法を用いてつくる指物には強い接合力があり、
耐久性のある家具をつくることが出来ます。
また、各部材ごとに分解することができるため、修理、メインテナンスが可能です。
日本では縄文時代から使用されていたという漆、その魅力は強さと美しさです。
一旦乾燥すると、酸、アルカリ、塩、アルコールなどの物質にも冒されない、非常に強い塗膜が出来ます。
そして、一般の塗料は塗ったときから劣化が始まりますが、
漆の塗膜は年月を重ねるほどにつやや透明感が増し、
なめらかで深みのある独特の美しさが出てきます。