オクシズ『漆―japan―の里』構想始動

修繕を終えたばかりの静岡浅間神社少彦名神社

 

 

平成27年、文化庁は国産の漆を原則として使用するよう

各都道府県教育委員会に通知しました。

漆の生産減少に歯止めをかけるのが狙いで、

当面は上塗りと中塗りを対象とすしますが、

18年度までに下地も含む全工程での使用を目指すとしています。

 

そんな中、静岡市を漆の産地にしようという

市の2018年度新規事業「オクシズ『漆―japan―の里』構想」

が動きだしました。

2019~28年度、中山間地「オクシズ」に漆の木を植林するとともに、

漆を採取したり、塗ったりする職人を育成するという構想です。

 

市内には国宝に指定された久能山東照宮と、

じゅうようぶんかざいに指定された建造物が26棟ある浅間神社があります。

地域の力で文化財を守る仕組みを築き、

新産業を生み出すという希望が膨らみます。

 

宙庵のパネル部分は、そま砧という布に漆を塗っていますが、 将来静岡産の漆で仕上げることができるかもしれません。