新たな年に向けて

 

おせち料理を準備をしていると、
なぜかいつも思い出すのはローラ・インガルス・ワイルダーの
「大きな森の小さな家」だ。

寒い冬の日ウイスコンシン州の森の中の家で、
クリスマスに向けて大人たちが準備をする様子が
子供の目線で描かれていた。

慎ましい暮らしの中でも
お祝いの日を迎える華やぎが感じられた。

一家総出でメープルシロップを収穫する様子など、
暮らしは森の恵みを受けていた。

しかしその後、
一家は西部を目指して旅に出る。

長い旅の果てに自分たちの土地を手に入れるが、
苦労は絶えず貧しい暮らしは続いた。

ローラの夫になるアルマンゾ・ワイルダーも
東海岸の故郷を後に西を目指した。

小説は子供時代から結婚後まで続くが、
アルマンゾも子供時代が一番豊かだったように記憶している。

それでもなぜ未開の地を目指して旅に出るのか、
読んだときは不思議に思った。

フロンティア精神というものか?

安住よりも可能性にかけてみたいというのは、
今になるとわかるような気がする。

2021年は新しいことにチャレンジした一年だった。
さらに可能性にかけてみたいと年の瀬に気持ちを新たにした。